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想定できない草津白根山噴火で見る対処法&避難注意事項

想定できない⁉草津白根山噴火で見る対処法&避難注意事項

想定できない⁉草津白根山噴火で見る対処法&避難注意事項

想定できない草津白根山噴火で見る対処法&避難注意事項

 

草津白根山(群馬県草津町など)のスキー場近くでで23日午前、噴火しました。

警察や消防などによりますと、噴火による噴石や同じころ近くのスキー場で起きた雪崩で訓練中の陸上自衛隊員の男性1人が死亡、2人が重体、重軽傷者が数名いると発表されました。

さらに、今回噴火した草津白根山は、
火山活動の高まりを示す事前の現象も前兆もなく、
ウィンタースポーツで賑わう今、各地で動揺が広がっています。

草津白根山は噴火警戒レベル観測データ「予兆なし」だった!

想定できない草津白根山噴火で見る対処法&避難注意事項

 

今回噴火した草津白根山は、従来警戒を強めていた「湯釜」ではなく、
気象庁が3000年間も噴火していないとみている2km南にある「鏡池」付近でした。

 

想定できない草津白根山噴火で見る対処法&避難注意事項

また、噴火警戒レベルも5段階で最も低い1(活火山であることに留意)であることから、まさに、「寝耳に水」の噴火であったという事です。

 

「噴火速報」も発表できず

想定できない草津白根山噴火で見る対処法&避難注意事項

噴火警戒レベル1の噴火だったとしても、
記憶に新しい2014年9月に起こった死者57人、現在でも行方不明者5人を残したまま、全ての捜索活動を終了という戦後最大の火山災害となった御嶽山(長野・岐阜県境)の噴火も同じく噴火警戒レベル1でした。

それを教訓に、「噴火速報」が導入されていましたが、
今回の草津白根山の噴火でも速報が発表されることはありませんでした。

噴火を予想・予測するのは困難

想定できない草津白根山噴火で見る対処法&避難注意事項

では、火山噴火は、どのような条件が揃ったら予想・予測することが出来るのでしょうか?

【火山ガスの濃度上昇】

想定できない草津白根山噴火で見る対処法&避難注意事項

火山の火口や噴気口から出る成分(火山噴出物)のうち、
水蒸気・二酸化炭素・二酸化硫黄(亜硫酸ガス)などを火山ガスと言います。

火山によってはフッ化水素・四フッ化ケイ素・メタンガス・アンモニア・硫化カルボニル・ヘリウム・ラドン・水銀蒸気など毒性をもつ成分があり、
人間や動植物が吸うと酸欠になり、その場で死亡、生命に大きな危害を及ぼす可能性もあります。

また、温度も数百度あり、その熱により周辺の生態に大きな影響があります。

 

【地震の数が増加】

想定できない草津白根山噴火で見る対処法&避難注意事項

噴火が近づくとその周辺での地震の数が増加します。

その原因は、火山の地下のマグマが上昇して「マグマ噴火」が起きていると考えられています。

しかし、草津白根山では、2014年に火山性地震の増加し、
「噴火警戒レベル2(火口周辺規制)」に指定された経緯がありましたが、
2017年には火山活動の低下がみられ、火口湖である湯釜の500メートル圏内を除き、規制が解除されていたと言います。

 

【地面の変形】

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噴火が近づくと、火山の内部の圧力が大きくなることにより、地面が降起すると考えられています。

実際、地面の上がり方や傾斜を精密に測定すると
噴火の前には、地面が隆起している場所が多く見られています。

 

しかし、今回の草津白根山の噴火では、こういった噴火の前兆条件が全く見られなかったと言い、
改めて「噴火の予知は難しい」と再認識されることとなりました。

 

もし噴火が起きたら?対処法と避難注意事項

想定できない草津白根山噴火で見る対処法&避難注意事項

今回の草津白根山の噴火や御岳山の噴火のように、登山中やスキー場で噴火が起きて、たまたま自分が火口付近にいたとしたら、逃げる時間もないまま噴石や噴煙によって命を落とす可能性があります。

こんな時、どのように対処すればいいのか冷静に判断する必要があります。

火山噴火による災害対処法【噴石】

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噴火口から飛んでくる「噴石」は、大きさが直径2mm以上の岩石片(火山れき、火山岩塊)を言いますが、
中には数十cm以上にも達するものもあり、
今回の草津白根山の噴火も大きな噴石が多数飛んでいました。

噴石は火口から弾道を描いて2~4kmは飛んできます。

さらに、風が強い場合は、小さな噴石が10km以上離れた地点に落下することもあり、自動車のガラスや家の屋根などが砕かれることもありますから、まずは頭を守りましょう!

建物があるならすばやく屋内に避難し、ヘルメットがあればかぶりましょう!

しかし、ほとんどがない事が多いので、荷物などを頭にのせて大きな岩や木など陰になる場所まで避難しましょう。

また、今回のようにゴンドラに閉じ込められた場合は、
噴石が当たり、ガラスが割れることがあるので、
外の様子が気になりますが、なるべく姿勢を低くして、体を丸めて頭を守りましょう!

 

火山噴火による災害対処法【火山灰】

想定できない草津白根山噴火で見る対処法&避難注意事項

直径2mm以下のトゲトゲした火山灰を吸いこむと、せきや息苦しさ、呼吸困難など呼吸器系の健康被害、
目の痒みや痛み、充血や結膜炎などの健康被害があるため、
口にマスク、ハンカチやタオルなどを当てて、ゴーグルを着用しましょう。

また、火山灰の風向きを見て、自分側に風が吹いてきた場合は、風下の方に体を向け、肌の露出をしている場所がないようにしましょう。
火山灰は、皮膚に付着すると炎症を起こす場合があります。

 

火山噴火による災害対処法【火砕流】

想定できない草津白根山噴火で見る対処法&避難注意事項

高温の溶岩片、火山灰、火山ガスなどが混ざった大きな物体が、急速に山の斜面を流下する現象です。
大規模になると被害は広範囲に広がり、通過域を焼失・埋没させる極めて恐ろしい火山現象です。
その速度は時に時速100kmを超え、温度も数百度と非常に高温になるため、火砕流の流れから身を守ることは不可能で、
噴火警報等を活用した事前の避難が必要です。

事前に地図などで火口を確認し、近づかない様にしましょう。

 

火山噴火による災害対処法【溶岩流】

想定できない草津白根山噴火で見る対処法&避難注意事項

溶岩流は、マグマが火口から噴出して冷え固まらないまま、
高温の液体が地表を流れ下ってきます。
1000℃以上の高温で、ありとあらゆるものを焼失、火災を起こします。

しかし、粘性があり、流下速度が人の歩く速さよりも遅いため、
流れから遠ざかるように背後を確認しながら避難しましょう。

 

火山噴火による災害対処法【火山ガス】

想定できない草津白根山噴火で見る対処法&避難注意事項

上記でも説明した通り、火山ガスには毒性のあるものも含まれます。
しかし、気体の為、目に見えないので油断しがちですが、
噴火で大量に出ているので、濡れタオル等を口・鼻に当て、速やかに避難をしましょう。

 

火山噴火による災害対処法【土石流や融雪火山泥流】

想定できない草津白根山噴火で見る対処法&避難注意事項

今回の草津白根山の噴火のように、雪山で火山が噴火した場合、
火山の熱によって雪が溶けたり雨が降ると、その水が周辺の土砂や岩石を巻き込みながら雪崩や土石流となることがあります。

冬季には、積雪で覆われる中部地方などの火山灰が積もった山では、
例え数ミリ程度の水であっても融雪泥流の被害が起こる可能性があるため、注意が必要です。

 

噴火警戒レベル1であっても活火山に遊びに行くときは「備え」を万全に!

今回の草津白根山の噴火を受け、黒岩町長は、
今回の噴火は噴石が飛んでも1キロ程度で、町に噴石が飛んだり、溶岩が流れたりすることはない」と
町民や観光客を避難誘導する考えは否定していますが、
噴火警戒レベル1であっても活火山に遊びに行くときは「備え」を万全に準備して行きましょう!

噴火速報を活用する!

御岳山噴火を契機に、2015年8月から新たに「噴火速報」が発表されるようになりました。
テレビやラジオ、スマホや携帯端末などで知ることができます。
噴火速報が発表されることで、より速い避難が迅速に出来るようになるという事ですが、
今回のように火山活動の高まりを予測できずに、警戒レベルが低いままであっても、活火山は噴火する可能性があるという事は頭に入れておきましょう!

ヘルメットやマスクは持参する!

想定できない草津白根山噴火で見る対処法&避難注意事項

登山やスキー場で噴火が起きた場合、運悪く噴石や噴煙の被害にあう事も少なくありません。

しかし、頭を守るヘルメットや器官を守るマスク(防塵用)を持参する事で、助かる可能性も数倍変わってきます。

ウィンタースポーツの場合、ヘルメットを持参することはほとんどありませんが、
いざとなったら自分の身は自分で守るしかありません。

防炎ジャンパー&パンツの着用

想定できない草津白根山噴火で見る対処法&避難注意事項

登山やスキーウエアのほとんどは、「防寒」「透湿」「撥水加工」などの機能が重視され、
火に弱いナイロン製のものがほとんどですが、
熱や火が当たっても穴が開きにくい防炎のウェアがおすすめです。

消防士のユニフォームに採用されているアラミド繊維混素材を使用したものや、火の粉から衣類や肌を守ってくれるコットンで出来たものなど、様々なアウトドアウェアを着用するのもおすすめです。

持参したい携帯防災グッズ

想定できない草津白根山噴火で見る対処法&避難注意事項

山に行くときは、なるべく荷物を減らし、身軽で行きたいと思いますが、いざという時の備えは大事です!

噴火をしてしまったら視界が真っ暗になり、周りの状況が分からない事もありますから、携帯懐中電動やホイッスル、コンパスなどもおすすめです。

 

想定できない草津白根山噴火で見る対処法&避難注意事項

いかがでしたか?

いつ起こるのか分からない火山噴火で、万全に備えをしていったとしても、いる場所や風向きによっては安全という事ではありません。

ハザードマップ(火山防災マップ)や火山登山者向けの情報提供ページを合わせて、実際に噴火が起きた時の避難行動をシミュレーションしておくことが必要です!

 

 


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