芝生の庭に来る虫対策

芝生に異変を感じたら!?害虫駆除

緑一面で気持ちのいい芝生の庭は、とても人気のある庭デザインですが、植物であるかことから、虫の被害にあう事もあります。
ほっておくと、芝生を枯らしてしまう可能性もあります。
しっかりとした知識があれば、予防する事も出来るので、ご紹介していきたいと思います。

芝生に発生する主な虫

アリ

アリは、芝生に限らずどこにでもいる虫ですが、大きな巣を作ると土が盛り上がったりしてしまいます。
≪駆除方法≫
芝生を枯らしたりなど害は特にありませんが、大量に増えすぎるのもあまり良くないので、酢酸を含む薬剤を定期散布すると、蟻が住み着きにくくなります。

コガネムシの幼虫

芝の根などに住み着き、根を食べてしまいます。
あまり増えすぎると、芝が簡単に抜けてしまったりして枯れる原因になります。

シバツトガの幼虫

卵は生の米粒のような形状で、幼虫は褐色の芋虫です。
芝の葉を食べて育つので、大量発生すると芝生を全体的に枯らしてしまいます。
まだらに枯れ始めたらこの虫の可能性を疑っていいでしょう。

スジキリヨトウの幼虫

この虫は、幼齢虫の時期は青虫、幼虫になると茶色の斑点模様のある芋虫のような感じになります。
芝の葉先が好きで、食べられた後は葉先が白く枯れてきます。
比較的長めの芝に出やすいので、小まめにきちんと手入れをすると発生しにくくなります。
また、スジキリヨトウの卵は芝の葉先に白い米粒のような蚕が付いています。
産まれる前に除去すれば、発生を予防する事ができます。

タマヤナガの幼虫

1年に3回~5回ほど発生し、春から秋までと長い間食害されます。
卵は葉に黒くて小さいお饅頭のような粒をたくさん付けます。
幼虫になると灰緑色の芋虫になりますが、昼は土の中に潜り、夜に葉を食べるので、昼間確認しても気付きにくいです。
駆除も昼間に殺虫剤を撒いても、土の中7cmほど潜っているのであまり意味がありません。

シバオサゾウムシの幼虫

甲型のゾウムシ類で、年1回芝に繁殖します。
幼虫の間に芝生の根を食害し、成虫になると芝生の上で活動をし葉を食べます。
幼虫の頃は駆除できないので、成虫になってからの駆除になります。

ケラの幼虫から成虫

主に西洋芝に被害をもたらす、成虫になると3cmほどになる大きな虫です。
幼虫・成虫共に芝の下にトンネルを掘り、芝生が浮きはがれやすくなってしまいます。

芝生の虫対策*農薬での駆除*

小さい子供がいない、家庭菜園を近くでしていないなど、農薬を使ってもいい場合は、スミチオンがおすすめです。
地面に出てない幼虫も地表に出てきて死滅出来るので手間も値段的にも一番手っ取り早い駆除方法です。

害虫駆除におすすめ芝生用農薬

フルスウィング

プロも愛用している安全性の高い農薬です。
環境にも優しく、主な害虫類は駆除できるのでおすすめです。

パンチショットフロアブル

即効性のある殺虫剤で、芝の土壌に強く長く吸着される特徴があり、持続期間も長く効果の高い農薬です。

農薬を使わない芝生の害虫駆除

土壌環境の改善

芝生をエアレーションして土壌環境を整えることで、害虫の住みつきにくい環境を作りましょう。
微生物資材や有機資材によって直接微生物を投入し、微生物の力で土壌環境の改善をします。

光合成の促進

栄養が行き渡っていて健康な芝は害虫による食害が比較的少なくなります。
肥料が足りなかったり、日があまり当たらない場所、排水環境が良くない場所では、昆虫や幼虫のエサとなる遊離アミノ酸や糖が増えた芝になりやすいです。つまり、害虫にとって「美味しい芝生」になるのです。

反対に、光合成がきちんと出来ている芝はたんぱく質が合成し、害虫が付きにくくなります。
ケイ酸やマグネシウムが豊富な苦土など、光合成や生理作用を促進する肥料を与えると、光合成の効率を飛躍的に向上させることができます。

 

害虫忌避剤の使用

害虫が嫌がる忌避剤を使用する事で寄り付きにくくする事も出来ます。
とは言っても、農薬の一種なのですが、自然素材から出来た漢方のアルムグリーンという商品もあります。
また、害虫忌避剤として以外にも、芝の根張りの向上や植物活性化としても活躍してくれます。

 

LED電球を使用する

害虫は光に集まる走行性と言う性質があります。
しかし、害虫は光っていれば何でもいいわけではなく、紫外線がでる普通の電球や蛍光灯に好んで集まります。
ですから、庭園灯や玄関の照明などの光に集まり、芝生に住み着いてしまうのです。
しかし、LEDは紫外線をほとんど出さないため、虫が集まりにくくなるのでおすすめです。

 

 

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