長野県では初めて!大町市鹿島槍に氷河が発見される!
長野県では初めて!大町市鹿島槍に氷河が発見される!
長野県大町市の鹿島槍ヶ岳のカクネ里雪渓で、氷河が見つかりました!!!
「鹿島槍ヶ岳」と言えば、毎年ウィンタースポーツのメッカともいえる北アルプスの秀峰です。
2889mある鹿島槍ヶ岳は、夏は登山・冬はスキーやスノボ―で年中賑わいを見せていますが、
今回、氷河が見つかったのは、更に奥懐にある険しい場所で、
長い間、容易に人を寄せ付けなかった厳しい環境下にある「カクネ里雪渓」と言う場所!!
研究者らによると、「氷河であることは間違いない!」と発表しました。
国内で見つかった氷河は、
- 富山県 北アルプス立山連邦で3箇所
- 長野県 鹿島槍ヶ岳
長野県での発見は初で、4か所目になります。
そもそも「氷河」とは?
そもそも「氷河」って南極や北極の海の上に浮いていて、シロクマが乗っているイメージを持っている方がほとんどだと思います。
実は、「氷河」には大きく分けて2種類あり、
一つは主に想像している通り、南極大陸やグリーンランドの広大な面積を覆う大陸氷河。
もう一つは山岳地に形成される山岳氷河があります。
山岳氷河は、山脈のような山が連なった場所にできたり、休火山の頂上にできたりします。
「氷河」はどうやってできるの?
氷河は、何万年前の雪などが降り積もり、重力などによって押し固められ、圧縮されて硬く硬くなった氷の塊です。
氷河は、浸食と堆積を活発に行うことで、独特な氷の地形を作り出します。
中にはマンモスがいた氷河期の頃の氷河も発見されたりしますが、
近年の地球温暖化で氷河の減少が問題となっています。
鹿島槍の氷河は実は88年前に探検家が発見していた!?
今回、正式に「氷河」だと発表されましたが、
実は、1930年に探検家で人類学者の今西錦司さんが、
「氷河の可能性がある」と公表しています。
それを受け、地理学者で氷河研究家の五百沢智也さんが現地入りしましたが、
当時は、証明する方法が確立されていなかったことから、
その後約60年以上、日本には氷河が存在しないと定説され、
調査は行われていなかったようです。
しかし、その後も調査団が調査に入るも、あまりに厳しい環境下であったため、雪渓の一部が崩壊する危険があり近寄れなかったそうです。
こうして、88年かかり、「氷河は存在しない」という定説が覆されました。
「氷河」を調べるとどんなことが分かるの?
地層を調べると化石が出たり、何万年前の歴史が新たに発見されることは多くあります。
しかし、氷河は地層よりも更に詳しくよく分かると言います!
その理由は、全て冷凍状態だから!!
土には多くの微生物がおり、物という物は分解され時間が経てば朽ちてしまいます。
動物や人だったら服や肉は土に還り、骨だけになってしまいますね。
しかし、氷の中で冷凍状態になっていれば、ほとんど姿かたちが変わらないことがほとんどです。
外国では、氷河の中からミイラが発見されることもしばしば・・・。
しかも、その保存状態は実にきれいで、持ち物や食べ物、服までもすべてそのまま残っています。
そのため、今回発見された氷河を調べることで、その土地の歴史が詳しく明かされていくと思うと、ちょっと楽しみですね(;’∀’)!!
今年は鹿島槍ヶ岳の登山者が増えるかも!?
今回、氷河が見つかった「カクネ里雪渓」は一般の人が立ち入れないポイントとは言え、今年は鹿島槍ヶ岳の登山者が増えるかもしれませんね!
私も、同じ北アルプスは「蝶ヶ岳」「乗鞍」「常念岳」しか登ったことがなく、
「鹿島槍ヶ岳」はスキー場しか行ったことがないので、これを機に挑戦したいと思います(‘ω’)ノ