木の植え方・育て方 -基本編-
木の植え方・育て方 -基本編-
温かくなり庭いじりが楽しい季節になりました。
店頭には様々な庭木の苗が並んでいます。
誰でもできる庭木の正しい植え方をご紹介します!!
木を植える場所の選び方
木を庭に植える時、木の性質に合わせた場所に植える必要があります。
場所に合わない樹木を植えてしまうと、衰弱の原因になるので、前もって植えたい場所が決まっている場合は、その場所にあった樹木を選びましょう!
【長野県におすすめの庭木】
- イチイ・・・・・日陰に強い、耐寒性・耐暑性がある
- コウヤマキ・・・日陰に強いが、西日など強い日が当たると葉が黒っぽく変色することがある
- ナナカマド・・・日当たりの良いところを好み、寒さに強い
- サルスベリ・・・日当たりが良く、水はけのよい場所を好む
- ナツツバキ・・・日当たりの良いところを好むが、根が浅いので乾燥に弱い
- ヒメシャラ・・・午前中に日の当たる場所を好み、強い日差しと高温乾燥が苦手
★日の当たる方角や土壌環境をチェックしておきましょう★
木を植える前の準備
①1~2週間前【土壌改良をしておく】
樹木は、土の中に根を生やし、根から栄養分を吸収して成長します。
そのため、土質が悪かったり痩せていると栄養分を吸収することができず、十分に生育しなかったり、枯れてしまったりすることがあります。
植え付ける1~2週間前には、土壌の状態を植物の生育に適した環境に整えることが必要不可欠です。
◆くわ・スコップ・シャベル等でよく耕す
◆耕した土に、適した堆肥や肥料(土壌改良剤)を混ぜておく
②植える1時間前【苗木に水やり】
植える1時間ほど前から、根にたっぷりと水をあげておく
③植える前【植える場所に穴を掘る】
植える樹木の根の直径の2倍の深さの植え穴を掘る。(両サイドに長靴が入る程度)
底の土はほぐしておく。
庭木の植え方~基本編~
①庭木の植え方手順【苗木の配置】
底土をやや盛り上がるように入れ、その上に苗木をそっと置く。
※土は、真っ平らに均さず、中盛りにする。
穴の底が凹んでいると、根鉢との間に隙間ができ、水が溜まったり根腐れの原因にもなります。
麻布は腐って肥料となるので、そのまま埋めて構いません。
ポットに入っている場合は、なるべく土を崩さないようにそっと取って植えます。
②庭木の植え方手順【土を入れる】
周りに土を少しずつ入れ、長靴で踏みながら上がってくる。
木の向きや、傾きがないか立ち姿を見ながらバランスを見ながら踏み固めていく
※深植えに注意!
植える高さは、根張りが見える程度の高さに植えましょう!
深植えは根腐れや衰弱の原因になります。
③庭木の植え方手順【水ぎめ】
周りを盛り上げ、水が周囲に逃げないように輪状にダムを作る。
水をたっぷり流し込み、周囲に突き棒をし、奥まで水を浸透させる。(水が引くのを待ち数回与える)
しっかりと底まで水が回ると、フカフカしていた土が水で締まり、樹木が固定され安定します。
これを『水ぎめ』と言います!
バランスが悪い樹木や、頭が重たい樹木は、風などで倒れないように支柱を立てましょう!
④庭木の植え方手順【支柱・添木】
支柱は樹木を中心に、樹木に対して45°位の位置に三角形に配置し、麻ひもでしっかり縛ります。
支柱を支える根ぐいを打ち込み、90°になるようにしっかり縛り安定させます。
⑤庭木の植え方手順【完成!】
これで木の植栽は完成です!
ホームセンターで手に入る最低限の道具があれば、素人でも簡単に植えることが出来ます!
お庭に好きな庭木を植えてガーデニングを楽しみましょう!
庭木の植え付け後の育て方
庭木の植え付け後の育て方【水やり】
根がしっかり根付いていない半年までの時期は、夏は葉や幹にもしっかり水を与えましょう。
新芽が出て枝が伸び始めればOKです!
≪目安≫
- 夏——1日2回程度
- 冬——地面が乾燥したら与える(昼のみ)
庭木の植え付け後の育て方【肥料】
肥料は地植えの場合は基本的に必要ありません。
しかし、樹木の体質強化や、花や実が目的の樹木は、翌年の春から夏にかけて肥料をあげましょう。
庭木の植え方の相談はお気軽にどうぞ!
上記の【木の植え方・育て方】は基本的なやり方です。
植え付ける植木や庭木の種類によって、効果的な時期が異なりますので注意が必要です。
グリーン企画では、庭木・樹木の専門知識のある者もいるので、お気軽にご相談くださいませ。