ガーデンライトで夜の庭を楽しもう!おしゃれな間接照明の使い方
仕事を持っていれば、庭を楽しめる時間は「休日の昼間」がほとんどだと思います。
私も、仕事のある平日では、朝は忙しく気に留める時間もなく、おうちに帰るころには日が暮れて庭なんか気にすることなんてありません。
でも、せっかくきれいに作ったお庭を、平日の夜でも楽しめる方法があったらいいと思いませんか?
なんて言っているあなた・・・!
なにも、「仕事のある日も、庭を活用しよう!」と言っているわけではないんです!!
家にいながら、より安らぎや癒しを提供できる『庭のライティング』についてご紹介していきたいと思います。
光が人に与える効果
夏は花火やキャンプファイヤー、冬はイルミネーション、年間通して夜空にきらめく星空や夜景はいつの時代も私たちを魅了します。
でもなぜなのか・・・?
「飛んで火に入る夏の虫」と言われるように、夜行性の昆虫は「光」に引き寄せられます。
暗闇にポっと「光」が照らされると、何かそこに惹きつけられる。
ふわっと暖かい気持ちになったり、ホッと安心感を与えてくれます。
それは、大昔から生き物にとって、「光」は、「エサ」や「住み処」など、何かしら「よいこと」のシグナルとしてとらえているからなのです。
つまり、庭に光を入れることで、帰ってくるたびにホッと安心感を与えたり、夜、室内から庭を見たときに、癒しの効果があるのです。
明るい家は住む人の活気に溢れ、人も元気になります。
また、外から見ても、非日常的なドラマチックな印象を与え、昼間とはまた違ったおしゃれ感がでたり、防犯効果も期待できます。
庭に使う照明(ライティング)はどんなものがいいのか?
庭を演出する照明は、足元の安全確保等のために単に明るくするだけではなく、照明を設置する場所によっても照らし方に工夫したり、庭の石や植物を照らしたり、影を計算することで、季節ごとに表情を変えて庭を楽しむことができます。
また、街中のイルミネーションのようにキラキラとしたワクワクさせるものよりも、住む人が落ち着ける、癒される配色や、家族が帰ってきたときや、訪れた人の心が温かくなる空間を作ることを意識します。
シンボルツリーや樹木を照らす照明
庭の主役的な存在として植えられているシンボルツリーでも、夜になれば真っ暗になってその存在感は皆無です。
夜でもシンボルツリーを引き立てるには、地中埋め込み式の照明器具を使って、幹から梢へと下から上へ縦の方向に照らします。
照明によって下方向から枝葉を照らし、太陽光とは逆の方向から影を作り出すことで、自然の造形美が美しく外壁に移り、昼間とは違った幻想的な雰囲気にしてくれると同時に、高さと奥行きが生まれ、狭い庭でも広く見えます!
照明の配線は工事が必要ですが、土に突き刺すスティックタイプもあります。
庭木を美しく照らすための照明で眩しく作られてるので、光源が直接目に入らないように調整しましょう。
花壇の照明
花壇などの植栽や低木には、キャンドルのような優しい明かりがおすすめ!
日中は主張しすぎず、夜になると繊細な植栽をさりげなく照らす、小さな点のライトが人の心を和ませてくれます。
玄関アプローチの照明
玄関アプローチで一番多く使われている証明といえば庭園灯。
特に段差がある場所は、歩行の安全面を確保することが大切です。
道路より奥まった敷地のお家は、道路から離れてしまうと明かりがなく暗くてちょっと怖いです。
玄関までの通路にフットライトを連続してつけると、お客さんも安心です。
植栽や庭木を照らすと同時に足元の照らすように配置していけば、機械的にならず、おしゃれになります。
外壁を使った間接照明テクニック
玄関ポーチとシンボルツリーを照らしたスポットライトのみ
入り口付近は明るいが、全体的に暗い雰囲気です。
花壇から外壁を照らす間接照明をつけることで、印象がガラッと変わります。
特に窓の少ない面の外壁は昼間見るとすっきりとしていますが、夜は窓からの明かりもなく寂しいので、キャンパスの面として利用しました。
外壁の凹凸も立体的に見えておしゃれです。
昼も夜も素敵になりましたね!
テラスやデッキの照明
ウッドデッキやテラス周りの照明は、生活の中でどんな使い方をするかによっても違ってきます。
夜にバーベキューなど庭を使ったパーティーをしたりするならば、ある程度明るい方が便利です。
だいたい上から吊るすタイプのライトを想像しますが、低い位置から面を意識した照明で、全体を照らす方法が断然おしゃれになります。
石のテラスは埋め込み式の照明でもいいですが、ウッドデッキは定期的に木材保護塗装をしたりメンテナンスがあるので、その点も考慮しましょう。
和風の庭の庭園灯
和風の庭では、石を使った外灯がおすすめ!
自然の素材を使うことで光を美しく柔らかくしてくれます。
石灯篭は今は大きなものは流行りませんが、小さなものであれば仰々しくならずに可愛らしく和の雰囲気を演出できます。
光の色によって違う人に与える効果
庭をライティングすることで、庭がおしゃれになったり、夜でも庭が楽しめるのですが、照明の色によって、人に与える効果が違ってくるって知っていましたか?
クリスマス時期に、街中でよく見るイルミネーションは、華やかなものが多く、日常にない細かな点滅などで刺激を与えワクワク・ドキドキ感を与えています。
このように、人間の心理にも知らず知らず大きな影響を与えているんです。
では、光についてどんな違いがあるのでしょうか?
黄色・オレンジ系の光
街中に最も多くある黄色やオレンジ系の光には、「心を明るく」、「リラックス」、「開放的気分」、「愉快さ」、「喜び」、「活発さ」、「前向きなパワー」を感じ、エネルギーの循環を良くし、緊張を解きほぐしたり、精神的苦痛やプレッシャーを癒す効果があります。
青色系の光
ノーベル物理学賞を受賞した青色LEDは、五感が活性化される作用があるといわれています。
「鎮静効果」、「精神的安定」、「リラックス効果」、「平和な気持ちを取り戻す」、「不眠症改善」、「関節炎、肩こり、リューマチの改善」、「エネルギーの代謝を抑制し、血圧・体温を下げる」、「洞察力、観察力を高める」、「商品開発力などの企画・アイデア力が高める」、「眼のまたたきを抑制するため、眼の興奮を和らげる」「副交感神経が刺激され、脈拍を減少させ落ち着いた精神状態に導く」効果があります。
緑系の光
「精神的に落ち着ける」「穏やかさ」「平和」「平穏」「安心」「心身の安定」「清々しさ」
赤系の光
「血液の循環を良くする」「アドレナリンの分泌を活発化」、「行動力UP」「自信」「情熱」「元気になる」「エネルギーの補給」「体温を高くする」する効果があります。
紫の光
「細胞内の光回復要素を刺激してDNAの損傷を修復する」「血がきれいになり、体内を浄化する」「深いリラックスを得られる」効果がある。
白色系の光
「心身の浄化」「勇気」「やる気UP」などの効果があります。
と光の色によっても、励ましや癒しなど、人に与える心理効果・効能が違ってくるので、参考に選んでみるのもいいですね!
庭の照明でおしゃれな庭に格上げ!
庭の照明は、歩行の安全確保や作業のためだけでなく、その家や庭をおしゃれにしてくれるツールでもあります。
庭木や花壇をライトアップすることで、夜でも庭を楽しむことができます。
樹木には縦方向の明かり、花壇には点の明かり、テラスやデッキには面の明かり、玄関アプローチには連続した明かりを意識して、それぞれ目的に応じた照明をつけてみましょう!
また、敷地内に暗がりを作らないということは、防犯の面でも重要です。
照明を使って、夜のガーデンライフを楽しく演出してみては?