ぼっとん便所にスマホ(iphone)を落として無事だった話し。
最近ではほとんど見かけない、ぼっとん便所。
ぼっとん便所は、和式便器に穴が開いていていて、用を足したらその下の便槽に落ちるだけの昔ながらの汲み取り式のトイレです。
実は、私が働くグリーン企画は、まさにこの「ぼっとん便所」なのです!!
そんなぼっとん便所に大事なスマートフォン(iphone)を落としてしまったのです!!!
命の次に大事なスマホ・・・(;O;)
顔面蒼白・・・・・・・・・・・
絶望的でした。
でも!!!
救出し、しかも電気・音・データ全てが無事だったんです!!!
途中でひっかかってた、とかではなく、しっかり、便槽(肥溜め)の底まで沈んだにもかかわらず!!!
奇跡です!!
とっても嬉しかった!!
でも、こうして無事に救出できたのは奇跡でも何でもなく、ある方法と時間、色んな条件が重なったからこそ無事であった。
ということが、後々思い返して再認識しました。
今では、なかなか見ないぼっとん便所ですが、山や高原に遊びに行ったりすると、まだぼっとん便所もあるので、もし、落としてしまったら参考になればと思い、救出劇をご紹介します!!
ぼっとん便所にスマホを落とした経緯
よくあると思いますが、お尻のポッケにスマホを入れて、脱いだと同時に落ちました。
それは、それは、もうスローモーション。
「カラッカラカラ・・・・・」
何もできず、ブラックホールに吸い込まれていくように、真っ暗闇の穴へ落ちていくスマホをあわあわと見つめることしかできず・・・。
「うそ・・・
え。どうしよ・・・」
とりあえずあたふたすることしかできませんでした。
便槽までの構造を確認
昔ながらのぼっとん便所は、便槽がどこにあるかそのトイレによってそれぞれです。
まず、マンホールを開けて、便器から汚物が溜まる便槽までどうなっているか確認しました。
とは言っても、マンホールの中に入ることはできないし、さすがにそれば無理なので、懐中電灯で中を見える範囲での確認となります。
マンホールを開けて覗き込んでみたら、トイレからつながる通路?ホース?が、便槽までカーブして落ちてきてることが判明。
つまり、そのカーブしている地点で幸い引っかかってる可能性も出てきました!!!
もしそうだとしたら、スマホは水没していないので、まだ生きている可能性大!!
水を勢い良く流しバケツで受ける!
頭をフル回転し、編み出した方法は、
ステップ①まず、バケツに縄を縛り付けて便槽の中に垂らし、便槽につながる通路の出口にバケツを当てる。(どこか柱に縛り付けておくと安定する。)
ステップ②バケツが動かないように木の棒で支える。
ステップ③トイレから水を勢いよく流してみる。
ステップ④スマホ出てくる(はず?)。
この方法でチャレンジしてみました。
しかし、何度やっても落ちてくるのは水だけ・・・。
やはり、便槽の奥底へ沈んでしまったのか・・・。
最後に、ティッシュを丸めて流してみたら、
むなしく、真っ白いティッシュがきれいに流れてきただけだった。
「もうカーブの地点に引っかかってはないんだ・・・。」
と思ったら絶望的な気持ちになりました。
汚物をすべて汲み上げる
もう、便槽のう〇こをすべて汲み上げて取るしか手はない。
汲み上げるってバケツで?
その汚物はどこへ?
全部汲み上げてたら日が暮れる。
しかも、取れたところで、水没してるからもう再起不能かもしれない。
しかも、取れたところで、う〇こまみれ・・・。
取れたことろで・・・
ぐるぐるしてたら、天の声が・・・!!
「汲み取り業者を呼んで全部汲み取ってもらうしかないな。(社長)」
は!!そうか!
バキュームカーの人に来てもらえばいいのか!!
いつも汲み取りをお願いしている塩尻環境保全さんにさっそく電話し、事情を説明したところ、
「今、みんな出払っちゃってるので、早くても1時間後になる。
汚物は酸が強いから、もしかしたら基盤がダメになってるかもしれない。」
とのこと。
いいです。
いいです。
もう最終手段。
姿を手にしてダメであることを確認出来たら諦めもつく。
もしかしたら、バックアップだけでも取れるかもしれないし。
お願いしました。
そして、1時間後・・・。
汲み取り業者の「塩尻環境保全」さんが到着。
事前に「スマホをトイレの中に落とした」との事情を説明しておいたので、色々道具を持ってきてくれました。
業者のおじさんも、スマホが通路に引っかかってて下の便槽に落ちてない場合を考え、トイレの穴から長細い懐中電灯を差し込んで確認。
スマホらしきものは確認できなかったので、汲み取りしてみることに!!
もう私ができることは、祈る事のみ!!
スマホを吸い込まない程度のサイズのホースでどんどん汲み取っていきます。
ところが、底まで汲み取ってもスマホの姿が確認できず・・・。
汲み取り業者のおじさんは、
「一応底まで吸ってみたけど、便で見えない可能性があるから、水で便槽の中洗ってみるね。底に隠れてるかもしれないから。」
と言って、水道からホースをつないで底を洗いながらバキューム。
確かに、私が落としたiphone8は厚み1cmもない薄いスマホです。
う〇こまみれになってれば探し出すのは困難・・・
と思っていたら、
業「あったよ!」
私「本当ですか!?」
その間もバシャバシャ水で洗ってる。
(スマホは大丈夫なのか・・・。)
業「スマホ、液晶ついてるから大丈夫だと思う!!」
私「よかったーーーーー!!!」
そして、バキュームされたスマホがついにお目見え!!!
う〇こまみれでしたが、おじさんがきれいに水洗いまでしてくれて、私たちは何も手を汚すことなくスマホと再会できました。
液晶もちゃんと点灯していて、とりあえず動きも不具合はなさそう!!!
すぐにティッシュで水分をキレイにふき取り、バックアップ開始!
業者のおじさんの話によると、
「明日になってたら、水分がスマホの内部に回ってダメになっていただろうね~。
すぐに電話してくれて、取れたからまだ大丈夫だったと思うよ!!
でも、これから水が回ってダメになるかもしれないから、すぐバックアップを取って、念のためすぐ、携帯のショップに持っていったほうがいいよ!!」
とのこと。
後、ぴっちりと包まれるシリコンゴムのスマホカバー&、耐衝撃性のフィルムをつけていたため、最低限のすきまは守られていたのも良かったそう。
業者のおじさんには親切に対応してくださって、感謝しかありません!!!
おじさんにはたっぷりお礼を言い、汲み取り料金をお支払い(今回は4000円)、帰っていきました。
とりあえず、バックアップさえ取ってしまえば、後から調子が悪くなっても何とでもなるので、それは最優先ですることをおすすめします!!
しかし、バックアップが取れ、一安心し、だいぶ気持ち的に落ち着きを取り戻したところで我に返らせたのが、なんといってもその匂い!!
そのものの匂い!!!
汲み取りしてもらうまで1~2時間は漬かっていたため、しっかりと染み付いた匂いが強烈なのです!!!
洗剤でゴシゴシ洗いたいとこですが、これ以上の水没は危険です!!
とりあえず携帯のショップ(ソフトバンク)に電話して「ぼっとん便所に落としてしまった~バックアップは取った」という一連の流れを話しました。
(ぼっとん便所のことを隠しても、この匂いで結局バレるので)
しかし、私のスマホはiphoneだったので、ソフトバンクの携帯ショップではなく、Apple Store(アップルストア)でなくては交換や修理は受け付けれないとのこと。
急いで近くのApple Store(アップルストア)に電話したら、
完全予約制で、早くても5日後が一番早いとのこと。
(代替機も予約日以降でなければ、貸し出しは出来ないとのこと。キャリアの安心サポートなどに入っている場合は、キャリアから代替機を貸してもらえる保障がついたりしますが、私の場合、Appleの安心サポート「AppleCare」しか入っていなかったため、予約日以降の代替機貸し出しとなるそうです。)
仕方ないので、最短のその日に予約をし、5日間はこの強烈な香りを放つiphoneと共に過ごすことになりました。
それなら、尚更、長く持たせなきゃならないので、もう1回洗ったりは絶対できません!!!
除菌シート1パック使い切る勢いで隙間から何から念入りに拭きまくり、
楊枝をつかって隙間のう〇こをほじくり出し、
ファンヒーターの前で乾燥。(本体が熱くなり過ぎないように注意)
最初の1/3までに匂いはとれましたが、
まだほのかに香るう〇こ臭・・・。
私は、料理するとき、結構COOKPAD(クックパッド)を利用するためスマホを触るので、いくら除菌シートで拭きまくったとしても、大腸菌とか、ピロリ菌とか怖い気がして、とりあえずジップロックに密閉。
ただ充電するときだけは解放されますが、ジップロックに入れたままでも、難なく使えるので、5日間これで過ごしてます。
う〇こと戦った怒涛の3時間!
無事、相棒iphoneを生かしたまま救出することができました。
◆ぼっとん便所に落としても、すぐ汲み取り業者に汲み取りを依頼して取ってもらえば助かる可能性大!
(1日たってしまうと✖)
◆軽く水洗いした後、ティッシュで水分をしっかりふき取る(隙間も)。
◆匂い取りは除菌シートで(アルコールは乾燥し気化するので〇)
◆Appleの安心サポート「AppleCare」に入っていれば、12,000円ほどで新品に交換することができます。
ただ、今回親身に協力してくれた塩尻環境保全さんは、我が社の看板猫まめの兄弟が暮らしている会社です。
まめと、兄弟猫が生まれて間もない頃、2匹が塩尻環境保全さんのゴミ箱に捨ててあったのです。
(塩尻環境保全さんは、産業廃棄物収集やリサイクルゴミの廃棄などをしてくれる会社で、その会社のゴミ箱に子猫を捨てる人がいたということ。・・・許せません!猫はゴミではありません!!!)
塩尻環境保全さんが1匹。塩尻環境保全さんに声をかけてもらい、我が社が1匹ずつ引取り、会社の看板猫として可愛がってる仲でもあります。
そんな縁もあり、早急にそして親切に対応してくれた、という事もあるかもしれないので、すべての業者さんがここまでしてくれる保証はないのでご了承ください(o_ _)o))