2017年の冬至はいつ?『カボチャと柚子』理由とは
2017年の冬至はいつ?『カボチャと柚子』理由とは
クリスマスまで後1週間でウキウキですが、その前に忘れちゃいけない「冬至」。
「冬至」にはかぼちゃや柚子を食べると良いと言われていますが、
どうしてか分かりますか?
そもそも「冬至」が何なのかも知らない方もたくさんいると思うので、
まとめてみました!
冬至とは?
1年を24等分にして、区切った期間につけられた「二十四節期」と言う暦表で見た名前です。
冬至とは、冬のど真ん中!
冬の始まり「立冬」と春の始まり「立春」の真ん中にありますね。
冬至は、1年で一番夜の時間が長く、昼の時間が短く日照時間が少ないので、
太陽の力が一番衰える日でもあります。
しかし、それと同時に、冬至からどんどん日が長くなるので、
太陽の力も強くなり、運気も上がっていくと言われていて、
まさに「冬至」は人間にとって大切な節目の日でもあるんです!
クリスマスより冬至を祝うべき理由
実は「クリスマス」と「冬至」は関係があると言われています。
冬至は太陽の陰りなどによって、その年に日にちが変わっていきますが、
新しい太陽の復活を祝う「冬至」がたまたま12月25日だった年に
偶然にもキリストが誕生したので、
キリスト教ではクリスマスを12月25日と定めたと言われています。
今では、キリストの誕生日だけがクローズアップされていますが、
それだけキリスト教も太陽の復活を祝う「冬至」を大切にしているという事です。
日本では、「一陽来復(いちようらいふく)」と言って
- 冬に春が来る
- 悪い事が続いた後に「福」がやってくる
と考えられています。
2017年の冬至はいつ?
今年の冬至は12月22日(金曜日)です。
冬至に食べると良いものは?
1年の一番と言っていい節目の「冬至」に食べると良いものはやはり縁起のいいものです!
「運盛り」と言って「うん(運)」の「ん」の付く食べ物
にんじん・だいこん・ぎんなん・れんこん・うどん・きんかんなどです。
一般的には、かぼちゃ!
かぼちゃは漢字で書くと「南瓜(なんきん)」と書きますね。
このように、「ん」がつく食べ物を食べると、運を呼び込めると言われています。
冬至にかぼちゃを食べる理由
しかし、これは、ただの「語呂合わせの食べ物」と言うだけのことではありません!
実際に、カボチャにはβ―カロチンやビタミンが多く含まれており、
免疫力アップと同時に、呼吸器系を守ってくれる作用があるため、
『冬至にかぼちゃを食べると1年風邪ひかない』と言われています!
また、かぼちゃは夏野菜ですが、長期保存が出来るので、
野菜の少ない冬に栄養をとる賢人の知恵なのです!
『冬至に柚子湯に入ると1年風邪ひかない』とは?
かぼちゃだけでなく、「冬至に柚子湯に入ると1年風邪ひかない」とも言われています。
なぜ冬至に柚子湯なのかと言うと、
柚子(ゆず)=「融通」がきく⇒冬至=「湯治」と掛けているそうです!
語呂合わせは、ちょっと無理やりな気もしますが・・(;^ω^)
それだけではなく、新しい太陽が生まれる日「冬至」の前には厄払いの為、
禊(みそぎ)の入浴をするためにだとも考えられています。
現在でも、新年や大切な節目などの儀式の前には入浴をして身を清める風習があります。
柚子は、冬が旬で、香りが強く、「邪気」がおこらないという考えや、
寿命が長い木なので、病気に強い木であることから「無病息災」を願って柚子湯に入ると言われています。
しかし、それだけではなく、柚子には冷え性を改善したり、血行が良くなるなど
お風呂に入れると風邪予防になります。
冬至までに大掃除を終わらせると運気が上がる?!
これまで、冬至が私たちにとっていかに大事なイベントなのかご紹介してきました。
人間にとって冬至は「1年の節目」であり、「太陽が復活する日」です。
そんな冬至までに年末年始の大掃除を終わらせると、
冬至を節目に身の回りが清められ、
心身ともに新しい気持ちで年末年始を迎えることが出来ると言われています。
そうすることによって、年末キリキリに大掃除をしてバタバタしながらあっという間に大晦日を迎えるのではなく、
余裕をもって迎えることもできますね!
こうした昔からの行事を一つ一つ踏んでいくことで、
きちんとした生活、心にゆとりのある生活が送れるようになっている事を思い知らされます。
松本市立博物館にて「冬至」かぼちゃサービスイベント開催!
「松本の歴史・松本城ができるまで」や「松本城と城下町の時代」、
「近代から現代へ」など時系列に松本市を振り返ることができる松本市立博物館。
明治39年(1906)に、松本尋常高等小学校内に『明治三十七、八年戦役紀念館』として開館し、
松本紀念館として昭和23年(1948)に松本市立博物館として現在地で新たなスタートを切っています。
そんな松本市立博物館で、年中行事の「食」の伝承のためのイベントで、
冬至の日12/22(金)に「冬至かぼちゃ」を入館者へふるまうサービスを行っています。
この機会に是非、足を運んでみてはいかがでしょうか?
日時:12月22日(金)午前10時から、なくなり次第終了
場所:松本市立博物館 1階北側廊下
このような事から、「冬至」は言い伝えだけではなく、
理にかなったイベントでもあるようですね。
派手なイベントも楽しいですが、
日本の暦の文化には一つ一つ意味があるので、大切にしていきたいですね!