インフルエンザが過去最多!ワクチン効果なし?うがい意味ない?
インフルエンザが過去最多!ワクチン効果なし?うがい意味ない?
昨日26日に厚生労働省が発表した1週間の患者数は283万人で、先週から倍近く(112万人)急増しているそうですね!
ちなみに、警戒レベルは1医療機関30人を大きく上回っている超警戒レベルとなっています!
更に、現在の調査方法となった1999年以降、この20年間で過去最多と言う最悪な状況となっています。
年齢別では、5~9歳が59万人と最も多く、続いて10代が40万人と若い世代を中心に大流行しており、小中学校や、保育園・幼稚園で休校・学級閉鎖になっている施設は、全国で7536か所に上っています。
先週と比べると、50倍近くの施設が閉鎖している非常事態です。
インフルエンザワクチンは意味ない?
インフルエンザワクチンを毎年受けている方もたくさんいるかと思いますが、ちょっとネットで調べると、「ワクチンは意味がない」とわんさか出てきます。
実際は、インフルエンザワクチンを打ったとしても、
「新型のウィルスが出てきてきたら、それには効きませんよ!」って言う事なんです。
さらに、だいたい11月頃に打つ方が多いと思いますが、
「インフルエンザの流行時期」と「ワクチンが効いている期間」が重なっていない意味がありません。
ワクチンはだいたい5か月効果があると言われていますが、
インフルエンザのピーク時はその年によって2か月近く差があるんです。
しかし、ワクチンを打っていない人と比べれば、かかってしまっても肺炎など、入院が必要になるほど重症にならずに済む可能性が高いので、「打って意味がない」という事はありません!
更に、65歳以上の方は、ワクチンに国から補助が出るため、
1500円から2500円くらいと半額くらいで接種できるので、
是非摂取するようにしましょう!
インフルエンザは同じ年に2回かかることも!?
風邪でもインフルエンザでも1度かかって治れば、
普通の健康の人ならそのウィルスに対する免疫が出来て、
同じ型のウィルスなら2度はかからないのが普通です。
しかし、インフルエンザは、人から人へと感染してく流れの中で、変異しやすいので同じ型のウィルスでも、感染する患者が多いほどパワーアップし、同じ人でも繰り返し感染する事があるんです!
インフルエンザはうがい・マスクは意味ない?
これまで、インフルエンザの予防には、「うがい」、「手洗い」、「マスク」と言われてきましたが、このうち「うがい」と「マスク」は意味がないというのはご存知ですか?
首相官邸HPの「(季節性)インフルエンザ対策」には、
「うがいは、一般的な風邪などを予防する効果があるといわれていますが、インフルエンザを予防する効果については科学的に証明されていません」と明記し、
厚生労働省のHPやパンフレットからも、それまで記載されていたインフルエンザ予防から「うがい」が外されています。
その理由は、インフルエンザウイルスを吸い込み、
のどの粘膜や気管支の細胞に付着した場合、
細胞の中へ侵入するのに必要な時間は数分〜20分という事が分かっています。
つまり、ウィルスを吸い込んで、すぐうがいをすればOKですが、いつ吸い込んだかも分からないですし、不可能な事なので、予防法からは外されました。
「マスク」は、風邪などの予防には有効ですが、感染力が非常に高いインフルエンザは、多少は予防することは出来たとしても、
防毒マスクのようなものでなければウイルスを完全に防ぐことは難しいとしています。
ですが、すでに感染している方が、感染拡大を防ぐには有効という事で、厚生労働省では、
「感染拡大を防ぐのに有効だが、自分を守る手段としては推奨していない」
と発表しています。
厚生労働省が推奨するインフルエンザの予防法
【1位】外出後の手洗い
石鹸だけでなく、爪ブラシを使った手洗い、アルコール除菌なども徹底しましょう。
【2位】人混みを控える
B型のインフルエンザは、せきや鼻水などの症状はありますが、
熱があまり上がらない事から、インフルエンザと気付かない方も多いようです。
高齢者・基礎疾患のある方・妊婦・体調の悪い方・睡眠不足の方は人混みや繁華街への外出を控えましょう。
【3位】十分な睡眠と休息
疲れや寝不足などが溜まると免疫が下がるので注意が必要です。
【4位】流行前のワクチンの接種
ワクチンを打ったからといって、ウィルスの型によっては、
完全な予防は不可能ですが、感染した時の症状の軽減は期待できます。
【5位】湿度の維持
部屋の湿度を50~60%に保つことで、乾燥を防ぎ、感染も防ぐことが出来ます。
インフルエンザの予防法と感染拡大を防ぐ方法は違う!
このような事から、インフルエンザに感染する前の予防法と、
かかってしまってからの対処法には差があるという事が分かりました。
少しでもインフルエンザの疑いがある場合は、
周りにいる方へのさらなる感染を防ぎ、症状悪化を防ぐためにも、
「マスク」「安静・休養」「隔離」を徹底しましょう。