高ボッチの自然保護活動ボランティアと山野草植物観察!
塩尻市「みんなで守ろう高ボッチ高原の自然」開催レポ
八ヶ岳中信高原国定公園にも指定され、年々観光客も増えている塩尻市の高ボッチ高原で、自然保護活動「みんなで守ろう高ボッチ高原の自然」が実施され、参加してきました!!
高ボッチの自然保護活動ボランティア内容
【午前】
近年、高ボッチで繁殖する外来植物の駆除や、ゴミ拾いが主な作業。
この地に古くから植生している在来種を守るのが目的です。
【午後】
自然観察会
毎年、市で行っている取り組みですが、今年は猛暑で35℃近い気候。昨年は100人を超える参加者がいましたが、今年は炎天下の中の作業という事もあり、90人と少し少なかったです。
自然を脅かす繫殖能力の高い危険な外来植物
さっそく外来植物を駆除していきます。
この植物は「ヒメジオン」。背が高く、小さな白い花を付けます。
道端などどこにでも咲いている植物なので、見たことある人は多いんじゃないでしょうか?
どこでも見られるこの「ヒメジオン」は立派な外来植物。特に注意が必要な植物です!!
驚異的に繁殖力が強く、とくに自然豊かで希少な植物が多く生育する国立公園などでも問題になっていて、要注意外来生物に指定されています。
高ボッチに生息する在来植物
外来植物の駆除・ゴミ拾いをしながらも、高ボッチに生息する珍しい在来植物もたくさん発見したので紹介します。
ノアザミ
筆のようなたくさんの紫の花びらの付く「ノアザミ」。
葉には鋭いトゲがあり、「花に引かれて近づくと葉のトゲにさされる」
つまり”あざむく”から「アザミ」と名前がついた説があります。
花言葉も「触れないで」「人間嫌い」など近寄らせない言葉が付いています。
コバギボウシ
花の蕾の形が橋の欄干についている装飾品「擬宝珠(ギボシ)」に似ているからとの説と葱坊主に似ているからとの説あります。
筋の入った淡紫色のラッパ型の花を付けます。
マルバダケブキ
マルバダケブキは、山地の湿った林の中に生息する、黄色い花をつけるキク科の植物です。成長すると人の背丈にもなる。
5~8cmくらいの大きな花がかわいい。
花言葉 「先見力」「純情」
イブキトラノオ(伊吹虎の尾)
滋賀県伊吹山に多く、花穂が虎の尾に似ているとつけられた「イブキトラノオ(伊吹虎の尾)」。
ヨーロッパでは、ほうれん草の代用として食用にしていました。
花言葉「洗練」
ノハナショウブ(野花菖蒲)
園芸用に作られたハナショウブ(アヤメ科)の原種です。
紫色の花びらの基部に黄色のすじが入るのが特徴。
花言葉「うれしい知らせ」「あなたを信じる」
ツリガネニンジン(釣鐘人参)
淡紫色の下を向いたベル形の花を付けるかわいい植物です。
花の形が上から鐘を釣った「釣鐘」形で、白く太い根が人参の形に似ていることから名前が付いています。
切ると白い乳液みたいな汁が出ます。
花言葉「詩的な愛」「感謝」「誠実」「遠慮」「大切な思い出」
ホソバノキリンソウ(細葉の黄輪草)
黄色い花が輪状になって咲く「黄輪草」。岩場や海岸などに生えるキリンソウに対し、ホソバキリンソウは山地の草原に生えます。
葉もキリンソウより細い。
花言葉「警戒」
コウリンカ(紅輪花)
車輪のような花びらのオレンジ色の花を付けます。
絶滅危惧ll類に分類されている、高ボッチの大切な在来植物です。
花言葉「秘めた想い」
ホタルブクロ(蛍袋)
全体に毛が生えていて、初夏に大きな釣り鐘状の花を咲かせます。
関東では赤紫が、関西では白が多い。
花言葉「正義」「貞節」「忠誠を尽くす心」「感謝の気持ち」「愛らしさ」「忠実」「誠実」
ウツボグサ(靫草) ホタルブクロの後ろ
茎の先端に角ばった花穂をつけ、下から上へ紫色の小さな花を順に咲かせます。
シソ科の植物ですが、特有の芳香はありません。
花言葉「優しく癒す」「協調性」
高ボッチで出会った野生動物たち
高ボッチで豊かなのは植物だけではありません!
たくさんの動物たちも生息しています。
ウラギンヒョウモン(裏銀豹紋)
表側が黄色のヒョウ柄っぽく、裏側が銀色っぽい、そのままの名前の「ウラギンヒョウモン」。
アザミなどの花が好きな蝶々ですが、汗にも惹かれて止まってくれる人懐っこさもあります。
キジの卵
草の中にキジの卵を発見しました。
キジは日本産の個体群のみで独立種という事で、生粋の在来種と言われています。
親は留守なようですが、どこかで見ているのかも・・・( ゚Д゚)ケーン!!
乳牛
高ボッチの牧場でのんびり暮らす乳牛たち。
のどかだな~
今回駆除した外来植物とごみの回収
軽トラにいっぱいになりました!
参加したボランティアみなさんの協力で80kgもの外来植物やゴミを駆除・回収することができました。
外来植物はこうして地道な駆除が必要ですが、ゴミは人が出すものなので、減っていくといいなあと思いました。