日の当たらない場所におすすめの植物とおしゃれなガーデニングテクニック
日照条件の悪い場所でもできる素敵な植栽スペースの使い方
塀や建物の陰になってしまう所や、高い木の足元など、日の照らない場所はどおしても日照時間が少なく、花が咲きにくかったり、生育が遅いなどの声が多いようです。
そんな日照不足な場所でも、草木や花を楽しめるおすすめの植物や、ガーデニングのテクニックをご紹介します!
日影でも大丈夫!おすすめの花・植物
草花系【インパチェンス・アスチルベ・クリスマスローズ】
インパチェンスは、北向きの玄関や日陰の花壇、ビルの間のスペースなど、日当たりの悪い場所でもよく育ちます。様々なカラーがあり初夏から秋にかけ長い間花を咲かせます。
アスチルベは、長雨などで天候の悪い日が続いても花が傷むことなく元気に咲き続けます。ピンク,赤,白,紫とカラーバリエーションも豊富です。
クリスマスローズはその名の通り冬場に開花し、クリスマスの時期から春まで楽しめる寒さに強い植物です。
ナチュラルなガーデンにしたいのであれば、ビオラやワスレナグサがかわいらしくておすすめです。
低木類【カシワバアジサイ・西洋シャクナゲ】
カシワバアジサイは、白い可愛らしい花もきれいですが、葉が大きくて深い切れ込みが入り、その姿がカシワの葉のように見えるところも面白い紫陽花です。秋には紅葉もします。
セイヨウシャクナゲも日影を好む植物で、鮮やかな花で彩ります。
日影のガーデニングテクニック【カラーリーフ】
明るく華やかな班が入ったカラーリーフで引き締める
日影では昼間でも薄暗く、花を植えても華やかさが出ません。
そこで大事になるのが、花をよりキレイに見せる背景がポイントになります。
日影のガーデニングでは、株立ちの落葉樹の下には、花はアクセントとして使い、ボリュームのある葉や色鮮やかな葉を持つ植物(コリウスやキボウシ)を寄せ植えすることで、寂しくなりがちな暗い場所がパッと目を引くくらいの色を選ぶとイイですよ!
日影のガーデニングテクニック(和風)【明るい色を取り入れる】
日影の和風の庭では、明るくて丸みのある玉砂利を使用し、足元が明るくなるようにします。
あまり、高さのある置物はせずに、小さめの灯篭を置き、水鉢の水面に鮮やかなピンクのさつきの花を浮かべました。
暗い場所の水鉢は、水面も暗く透き通って見えないので、対照的な色で可愛らしさを与えます。
背景や寄せ植えにおすすめ葉で楽しむ植物
北側の庭(寄せ植え)例
ガーデニングを彩るのは花だけではありません。
葉の形や色を楽しむことに目を向けてみましょう。
アルケミラは葉の形が聖母マリアのマントを思わせることから「レディースマントル」とも呼ばれ、黄色い小花をたくさんつける植物です。葉は、細かい綿毛に覆われているので、雨や朝露を弾き、葉の上に水玉がたくさん出来ます。
フッキソウは日当たりの悪い場所でも良く育ち、常緑性なので一年中緑を保ち、ほとんど手入れ不要なので育てやすい植物です。ギザギザのはが特徴的。
キボウシは薄紫の花も付けますが、花よりも葉の模様や色を楽しむ植物で、黄金葉のもの、覆輪の入ったものなど様々です。葉が大きくボリュームがあるので、寂しい日影を明るくしてくれます。
外にも、艶やかなシュッとした葉が美しいヤブラン、
赤みのある葉が美しいセイヨウイワナンテン、
紫色の葉と青紫色やピンク色の花が美しいアジュガ、
ハートの形をしたイカリソウなどがおすすめです。
東側の庭・北側の庭におすすめのガーデニング
家で陰になってしまう東側・北側の庭はガーデニングに不向きと考えがちですが、そんな事はありません!
日差しが強い西側の庭や、常に直射日光が照る南側の庭よりも、柔らかい朝日を好む植物は意外と多いです。
庭木では、ツバキ・ナツツバキ・セイヨウシャクナゲ。
低木では、ニワフジ・カシワバアジサイ。
宿根草では、プリムラポリアンサ・アガバンサス。
下草には、アジュガ・キチジョウソウ・フッキソウなど。
アクセントにシダ植物のクサソテツなどを入れても素敵ですね!
高い庭木の周りの植栽
高い木の周りは日当たりが悪くなるもの。
特に冬に葉が落ちてしまう落葉樹の下には、ある程度ボリュームのある植栽がおすすめです!
コンテナ・プランターを利用する
地植えでは花が育ちにくい場所では、鉢植えのコンテナやプランターを利用してもいいですね!
強い下草などだけで植栽をしておき、季節などの条件に応じで変えていくのも楽しいガーデニングのやり方です。
日影の庭でもガーデニングを楽しもう!
寂しいと思っていた日陰の庭でも、その場所に適した植物はたくさんあります。
草ものだけでは地味になりがちですが、鮮やかな葉っぱがきれいな植物や、アクセントに花を植えて楽しんでみてくださいね!